国家資格キャリアコンサルタント試験 論述試験において問題は公開されていますが、解答は公開されていません。
出題範囲や、必要能力体系から考えてみると、自力で解答を導きだすこともできなくはありませんが、一人で勉強をするとなると、
「これで合ってるのかしら?」
と不安になってしまうと思います。
こちらでは論述解答にたどりつく自力勉強のためのヒントを記載していきます。問題はキャリア・コンサルティング協議会主催のものです。(あくまでも1つの考え方です。このヒントが唯一の考え方であると限定するものでも、これ以外では得点がとれないと断言するものではありません。)
ここでは第1回 設問3 についてヒントをお伝えします。
問題は
https://www.career-shiken.org/files/past/01_jitsugi_mondai.pdf
から参照できます。
あなたならば、と尋ねられていますが、これは、
「キャリアコンサルタントとしてのあなたならば」
ということです。素のあなたがどう考えるか尋ねているわけではありませんので、ご注意ください。キャリアコンサルタントとして、ということは、当然、必要能力体系を満たすキャリアコンサルタントを指しています。
この前提のもと、設問3を見てみましょう。
設問1、2に関しては過去記事でヒントをお伝えしています。
「してはならない」ことは、「してはならないこと」はもちろん、「しなければならないことをしない」キャリアコンサルタントの在り方、も含まれるのではないかなと個人的には考えることもあります。
ただ、この問題で問われていることは、このケースに際しての、「してはならない」ことですので、深読みはする必要はないでしょう。
してはならないことは、なんといってもキャリアコンサルタントの憲法的な、倫理綱領に述べられています。同様に必要能力体系でも述べられている項目です。
https://new.career-cc.org/sitemap/download/rinrikouryou.pdf
(特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会にリンクされています)
その中でも、なによりも大きな柱となっているのは、
相談者の自己決定権を尊重する
ということがあります。
また、相談者が若年層であることからも、ついつい、「こうしたらいいんじゃないか」「こっちのほうがあなたの役に立つのではないか」と一般常識や、キャリアコンサルタント自身の準拠枠の押し付けになりがちなこともあることをふまえることもよいでしょう。
答えはひとつだけではありません。自身で思いつくものをいくつかリストアップしていくのも良い勉強法でしょう。
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