国家キャリアコンサルタント試験 論述試験において問題は公開されていますが、解答は公開されていません。
出題範囲や、必要能力体系から考えてみると、自力で解答を導きだすこともできなくはありませんが、一人で勉強をするとなると、
「これで合ってるのかしら?」
と不安になってしまうと思います。
これから数回にわけて解答にたどりつく自力勉強のためのヒントを記載していきます。問題はキャリア・コンサルティング協議会主催のものです。(あくまでも1つの考え方です。このヒントが唯一の考え方であると限定するものでも、これ以外では得点がとれないと断言するものではありません。)
第1回試験に続いて、第2回論述試験について一緒に紐解いていきましょう。
設問1に関してはこちらでお伝えしております。
問題は
https://www.career-shiken.org/files/past/02_jitsugi_mondai.pdf
から参照できます。第2回試験問題には、答案用紙も公開されています。
第1回試験同様、あなたなら、と尋ねられていますが、これは、
「キャリアコンサルタントとしてのあなたなら」
ということです。素のあなたがどう考えるか尋ねているわけではありませんので、ご注意ください。キャリアコンサルタントとして、ということは、当然、必要能力体系を満たしています。
設問2では、キャリアコンサルタント視点から見る(≒相談者が気づいていない)、相談者の問題(≒超えて行かないといけない事柄)はなにか?と尋ねています。
これは2級キャリアコンサルティング技能士試験の実技論述試験の問2でたずねられていることと似ていますね。ほぼ同じ内容を答えることで答案作成ができますね。
相談者の問題というと、実際の生活では、「あなたのココが問題よ!」のように誰かに伝えると人間関係が壊れてしまうような、キツい言葉でありますが、この試験で言う問題は、「相談者が自律的意思決定をすることを阻んでいる問題」をさしていますので、「問題」という言葉にそれほど神経質にはならないでよいでしょう。
では、相談者の「問題」を探し出すときに、なにが指針となるでしょうか?
やはりそこはキャリアコンサルティングのステップ(プロセス)が一番の基準であることは間違いありません。キャリアコンサルティングのプロセスは相談者が自律的意思決定ができるようになるために、欠けていること、足りないことを補完していくためのものであるので、プロセスのいわばチェック項目を確認していくことで相談者の問題が浮き彫りにされてくることでしょう。
これらを含みおいて答案を作りあげていきたいものです。
答えはひとつだけではありません。自身で思いつくものをいくつかリストアップしていくのも良い勉強法でしょう。
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