こちらの続きです。登場人物の関係を把握したあとは、実際の指導について考えていきます。
指導の根拠は何と言っても、試験の要件(細目)になります。ここに書いてあることがルールのすべてです。なにが求められているのか、つまりは、なにができる人を合格者とみなすのか、ということが記されているのでそこを常に意識する必要があります。
つまりは事例相談者の行った面談が、キャリアコンサルティングのプロセスにのっとりなされていたのか、どうか、その部分を、精査する必要があるということです。
しかし、事例相談者の視点からすると、それらのことは「頭では分かっているけど」というレベルかもしれません。それらをしっかり実践できているかどうかはまた別の話でしょう。事例指導者が気になることだけを解決することが目的ではありません。
むしろプロセスにのっとった面談以前の問題が気になっている場合も考えられるかもしれません。その気になっている問題が、来所した理由であるから、その点はなにかしら指導をしていきたいものです。