なぜか、ロールプレイのちょっとしたコツはなかなか教えてもらえないこの不思議。
人それぞれのやり方があったり、テクニックに走ることを異常に嫌う方がいらっしゃる背景があるかと思いますが、ちょっとしたコツでよりよいカウンセリングが相談者に届けられるのであれば、テクニックも必要善であると私は考えています。
今回は、言語を用いずに受容・共感を表すことに役立つ、非言語について。
非言語はたたずまい、姿勢、表情、ボディランゲージなどがあることはご存知ですね。
たたずまいは、服装や身なりも含まれると思いますので、その場にふさわしく、かつ受容感ある温かみのあるものがよいでしょう。
ただし、明らかに特性がある相談者と分かっている場合にはTPOをより意識することが望ましいでしょうね。
人は見た目でほぼ決まるとも言われますので、その場面にあったたたずまいをします。
姿勢は、崩れすぎず、固すぎず。うーん、難しいですね(笑)話を聴く姿勢としては、やや前傾で「あなた(相談者)の話すことに興味を持っています」つもりでポジショニングすることが望ましいです。
そして、ここからがロールプレイでもキモですが、表情や、うなずき。これによって、発語しない伝え返しも可能になります。
話をしている相談者に対して、声をはさむことがしづらい場合には、頭を軽くふってうなずくのもよいでしょう。
カウンセラーとしてやわらかい表情は大切ですが、つらい話の時には笑顔ではなく、その相談者の表情にあわせるのも一考です。(※相談者のつらい表情にあわせると、相談者のつらさを増幅するのではないか、というご意見もありますね。それはそれでまた正しい部分もあります。)
カウンセラーの感情を持ち込まない、という考えもあるでしょう。しかし、能面のような無表情の人と話していて、相談者は言葉が出てくるものでしょうか?そのあたりを考えると、非言語コミュニケーションの重要性に注目することはごくごく当たり前といえましょう。
ただし、一点だけ気をつけなければいけないのは、オーバーリアクションです。相談者の気持ちを受け取りつつも、カウンセラーがオーバーなリアクションで応えてしまうと、それこそ相談者の気持ちを増幅、あるいは、しらけさせる場合もあります。そこは要注意です。