長時間労働とは文字通り、長い時間(規定されている時間を超えて)働くことを指しています。
日本の労働環境での懸念事項であった長時間労働に対し、その削減に向けた取組の一環として、平成29年1月20日、『労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン』が策定されました。
策定日からすると平成29年度キャリアコンサルタント試験の試験範囲に含まれています。もちろん、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントが関わる職場の安全衛生からの観点からも重要なポイントでもありますし、関係省庁の力の入れ方、そして、マスコミでの取り上げられ方を鑑みると、ここは試験前に是非ともチェックしておきたいポイントであります。
長時間労働は労働者の健康を損なう大きな原因でもあり、しいては過労死につながるケースもあります。だからこそ、使用者が労働者の労働時間を適正に把握する(≒ごまかしや暗黙のうちに労働時間外に労働を強いていないか等)責務をあらためて強調し、適性に把握するための手順や指針を示しています。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/dl/151106-06.pdf
関連事項としてはもちろん労働関係法のなかでも労働時間に関わる部分です。
- 労働時間を適正に記録し、使用者がそれを把握する
- 36協定の周知徹底と、それを超える部分に関してはごまかすのではなくあるべき姿に是正する
- 賃金台帳の適正な記載と一定期間(3年間)の保存をする
- 長時間労働に関し、労使協議組織を活用し、現状把握、問題の洗い出し、改善化に努める
などが示されています。
是非、チェックしておいてくださいね。