キャリアコンサルティング技能検定1級は現存するキャリア関係の資格で最高峰のものです。合格率も低く、なかなか難しい試験ではあります。
実技がとくに難しく、論述、面接ともに苦労される方が多数です。
その背景から論述試験を研究していくシリーズです。
私自身、最近2回の1級論述試験を受験し、2回とも合格点を取っていますので参考にしてください。自身のタイプは、国家キャリコン論述解答例をお伝えする際に申し上げた通り、試験細目に従い、まんべんなく網羅した得点拾いスタイルの答案を提出します。
まんべんなく網羅することで、コツコツ得点を積み上げ、減点ポイント(論理矛盾、誤字脱字等)を極力減らし、合格点を目指します。
一方、スタイルとしては、ポイントとなる一点を深く掘り下げて考察する論述答案を作成される方もいらっしゃるようです。高得点を取られる方にこのタイプが多いようです。
どちらのスタイルが良い、一方がダメということを申し上げたいのではなく、網羅スタイルの考え方を記しますので、参考程度におさめて頂ければと思います。
その9からの続き。今回は選択問題の問2 について考えてみましょう。
問2 この事例相談者が抱えている問題に対して優先して取り組むべき目標は何か。またその目標を達成するために、効果的な支援を行う方法や内容について具体的に記述せよ。(20点)
ポイントは「優先的」と言えましょう。何を優先するか。ここは諸先生方でも意見が分かれるところだと思います。
事例相談者にキャリアコンサルタントとしてあるべき姿を示す。
事例相談者の来所理由を解決に向かわせる指導を行う。
事例指導者が相談者に向かい合うならばどうしていたかという内容を示す。
まだまだ方針はあるかもしれません。しかし、過去の解答してきた内容と、評点から推測するに、上記3つのうち、上2つを並列して優先目標として、それを支援するための内容を記載していくことが望ましいように感じます。
2016年度の試験から、事例相談者が経験2年のキャリアコンサルタント(国家資格レベル。昔の標準キャリアコンサルタント)であると設定されています。つまり、まだ、熟練ではない方なので、解決したいと思って来所した来所理由がズレている可能性もゼロとは言えないのですが、そこは十分に受容し、事例指導者として応える必要があるでしょう。
その上で、あるべき姿(必要要件)をみたすキャリアコンサルタントになるために、事例相談者がまだ十分でないところを補っていく支援、そういうものをイメージして逐語を見ながら解答していくスタイルを私は採用しています。
2017/12/14追記
ギリギリ対策も間に合う。これだけ!!
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