現在通学養成講座を受講されている方はそろそろ継続面接を終え、逐語記録作成、事例検討にはいっていることでしょう。
逐語記録作成において必須事項は、とにかく、一音一句もらさずに文字にすることにあります。その上で、カウンセリングを振り返っていきます。
逐語記録作成後はグループで事例検討をおこないます。検討とあるので、批評することが必要ではないか、と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、それは正直、ずれています。
事例検討に臨む姿勢はテキストにも書いてありますが、「共感的理解」をもって検討に臨むことが求められています。
決して、事例を批評したり、事例にあらわれていない革新的なことを見出すことが第一ではありません。
ここが、意外と忘れ去られてしまいます。なにかあらさがしをするような気分で事例検討に臨むと、本来の目的からはそれていきます。
この「共感的理解」という概念は、養成講座を通じてずっと求められているものです。養成講座を通じてずっと、ということは、もちろん、この概念は、試験でもあらわれてくるということです。
この点を留意しながら逐語記録作成、事例検討に臨むようにしましょう。