労働者の心の健康の保持増進のための指針における言葉の定義
労働者の心の健康保持増進のための指針は産業カウンセラー試験、各種キャリアコンサルタント試験に必出の事柄ですが、そこで用いられる言葉の定義をしっかり確認していますか?
明らかに常識的に判断できるものはさておき、細かい部分でわかりづらいものもあります。ここでおさらいをしてみましょう。
言葉の定義
(1) ライン
日常的に労働者と接する、職場の管理監督者(上司その他労働者を指揮命令する者)をいう。
(2) 産業医等
産業医その他労働者の健康管理等を行うのに必要な知識を有する医師をいう。
(3) 衛生管理者等
衛生管理者、衛生推進者及び安全衛生推進者をいう。
(4) 事業場内産業保健スタッフ
(5) 心の健康づくり専門スタッフ
精神科・心療内科等の医師、心理職等をいう。
(6) 事業場内産業保健スタッフ等
事業場内産業保健スタッフ及び事業場内の心の健康づくり専門スタッフ、人事労務管理スタッフ等をいう。
(7) 事業場外資源
事業場外でメンタルヘルスケアヘの支援を行う機関及び専門家をいう。
(8) メンタルヘルス不調
精神および行動の障害に分類される精神障害や自殺のみならず、ストレスや強い悩み、不安など、労働者の心身の健康、社会生活および生活の質に影響を与える可能性のある精神的および行動上の問題を幅広く含むものをいう。
とくにメンタルヘルス不調を精神疾患そのものと勘違いしがちなので注意しましょう。疾病以前に、その可能性をふくむものも指して、メンタルヘルス不調と定義しています。つまり、カウンセラーとしては、その「可能性」の部分まで配慮し、相談者と向き合う必要を感じとらなければならないということです!
※試験対策教材はこちら※