カウンセリングは井戸端会議やお悩み相談ではありません。科学的にシステマティックアプローチを心がけながらクライエントを支援するための技能であります。
ですので、なんとなくできてしまう、なんとなくすっきりしてもらう、という話ではなく、構成を意識しながら、カウンセリングを進めることが大切です。
そのために初めに関係構築を試みますが、何を勘違いするのか、クライエントに早い段階から自己開示をしてしまうカウンセラーがいます。
親しみを持ってもらうためかもしれませんが、ヒットになればよいですが、アウトになると取り返しがつかないことになります。信頼関係を損ないます。
たとえば、カウンセラーが相談者が抱える悩みの経験者である場合、適度なタイミングでの自己開示はクライエントに安心感を与えることはまちがいありませんが、早すぎると、クライエントの自律的意思決定を阻害するものになってしまいます。
「あ、先輩が言うのだからいうことをきいておけばよい」
となってしまいます。
ですので、安易な自己開示は気を付けてくださいね。