相談者がカウンセラーに質問をすることが時折あります。
実際の相談とロールプレイでは、やや分布の傾向が異なると思いますが、理由として考えられるのは次のとおりです。
①純粋に相談者が疑問に思っていることを教えてもらいたい
②質問の裏にある真意をくみ取ってもらいたい(期待、不安、願望、支持、賞賛など)
③カウンセラーを試す
④意地悪
実際の相談では、①、②が多く、やや③という形でしょうが、ロールプレイ(特に試験であると)の場合は、④もちらほら見受けられる印象が残ります。
このとき、カウンセラーとしては、相談者の為を思ってすぐに応えてしまいたくなりますが、応えることが悪いというのではなく、
「その応答が、相談者の思考能力をうばっていないか」
という自問のあとに、応えることが望ましいと私は考えます。
①の場合など特にそうですね。答えをさっと差し出すよりも、相談者自身が考え、行動することが必要ですし、応答するにしても、その考えや行動のきっかけになるものが望ましいです。
②に関しては、すぐに応えるとしても、カウンセラーがどのような意図で応え、その理解があっているかどうかこまかなすりあわせをしつつ話を進める必要性を忘れてはいけません。また、いきなり、ズバッと切り替えして、「その質問はもしかして、こういうことですが?」と応えるのもアリと言えばありですが、それで相談者が満足するか、そのあとの話に深まりがでてくるかというとかなり疑問です。
③に関しては、正直ケースバイケースですよね。試したいと思っているわけですから、試されてあげたほうがよいのかもしれませんし、それが相談者の自己理解などにつながっていくのであればよいですが、そうでないこともありますから、慎重にならざるをえません。
そして、④に関しては、もうこれもケースバイケース。技能検定の面接試験で、これが頻発することもあるようですが、ある意味、カウンセラーとしてのあなたの人間力を試されていると思うくらいがよいかもしれません。そう、あくまでも平常心で、カウンセラーとしての、3つの基本姿勢を持ちつつ、意地悪相談者に向かい合うほかないでしょう。回避策のひとつに、「今、〇〇さんは、~~のようなことを私がどう思っているかお知りになりたいのですね?」という返しをしていくということがあります。ただ、その後は堂々巡りになったり、気まずくなったりもありえますから、平常心でありながらも注意力MAXでいかないといけませんね。
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