カウンセラー試験対策として勉強をしていると、用語がどうもすんなりと頭にはいってこないことがありませんか?
まず、漢字が並ぶもの、たとえば職業能力開発基本計画は文字からするとなんとなく言いたいことは理解できるかと思いますが、10文字漢字が並んでいると言うことだけで、正確に覚えることに対してぐっとハードルが上がりますよね。
このタイプのものは、この語句を正確に書くことを求められる試験は今はあまりないので、この10文字を間違えないで覚えることよりも、この10文字が何を指していてどのような意味を持つのか知ることのほうが重要です。
一方、語句は平易ですが、意味がピンとこないもの、また使う先生によって並列して使う言葉があり、それが結構悩ましいと、私自身は感じることが多いです。その代表は、「積極的」とつく用語です。
たとえば、積極的傾聴。傾聴は受けとめること、受容共感が大切で、その上で、カウンセラーがかかわっていくことを示してますが、やや排反するものが重なっていると思いませんか?
ジェラットの積極的不確実性。これに至ってはなんやねん?って思いませんか?不確実なことでも積極的に取り組むということかと思われますが、そこは深く考えずに「そういうものか」と覚えればよいですが、そうすると、記憶に関連性が生まれづらく、みにつかないという。
私自身は、この「積極的」という言葉がつくと、非常に覚えるのに違和感があるタイプです。
このように、語句があって、違和感がある場合、ひとつ、気分転換も兼ねておすすめしたいことがあります。ふだんは、やらないほうが良い、というその語句の背景を深掘りすることです。
このような違和感を作りやすい語句はたいてい、元の英語を訳するときに、訳者がピンとくる方を採用しているケースがあるのかなという推測のもと、あえて、元の言葉を検索してみます。
たとえば、積極的不確実性ならば、positive uncertaintyという単語で検索をしてみます。すると、positiveを積極的と訳さずに、「肯定的」と訳するケースが見つけられます。
ちがう訳語を用いるということは、説明の方向性がやや異なる姿勢をもっていることが考えられるので、多面的にその語句を捉えることができる可能性があがります。
ここに時間を浪費することはもったいないですが、気分転換もかねて、その原語の語句を検索してみることは思わぬ理解を呼ぶことがあります。ひとつのことでつまづきそうな時は、あえてちょっと異なることをして、目線を変えてみるということの提案でした。