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1級キャリアコンサルティング技能士実技試験の登場人物

1級キャリアコンサルティング技能士

国家資格になってから、国キャリを取得して、受検資格を満たすならば(という表向き)すぐに2級キャリアコンサルティング技能士を受検し、その後、また受検資格を満たすならばすぐに1級にチャレンジするというムーブメントが徐々に大きくなっているように感じます。

それはそれで意識が高いということで好ましいことであると思います。が。国⇒2級と2級⇒1級の距離感、積み重ねていかなければならない距離感ですね、それは同等ではないので、その点は熟考が必要かなと思います。

臆病になれということではないのです。ただ、「1級は合格率も低いし、記念受検!」みたいなノリが心の底からのものであるなら不合格時のダメージもさほどないでしょうが、心の底からではない場合、少なからずダメージを受け、そのダメージは拗らせがちです。しっかりと機が熟することを待ってからの受検でさっくり道を進めるほうが経済的にも精神的にも良いことは説明するまでもありません。記念受検がワンチャン勝利につながったときに得るものと、そうでないときのメリデメ整理も必要でしょう。

なぜこのような取り留めもない、若干上から目線に見られちゃうかもしれないことをわざわざ書いているのか。

それは、実技試験のコアな登場人物の関係を勘違いされているケースがいまだよく見受けられるからです。ちょ、待ってよ、ちょっとまだ熟してないでしょう?って感じます。

バカにしているわけではないです。誤解なさらないでくださいね。そうではなく、ちゃんと機が熟していて、目配りや思考力がついてこないと誰も幸せにならないということなんです。

ということで、登場人物のご紹介(ケースに登場する人はさまざまです。主役級な人間の話。)しましょうかね。

向かって左側。薄青で囲まれているものが、キャリコン(事例相談者)が実際に行った面談です。ピンク色がキャリコン、青色が相談者です。薄青で行われた面談でのキャリコンは経験3年目、つまり、2級受検資格をまさに得るところである標準キャリコンから熟練キャリコンのドアをノックする状態です。

この薄青で行われた面談はもちろんキャリコンが「自己研鑽やスーパービジョンのために、個人情報がわからないようにしたうえで用いること」について許可を得ているでしょう。きちんと手筈をふんで、面談をしたのですが、何かしらご自身にとって「気になること」「どうしたらよいかわからないこと」「これでよかったのか」とチリリとした釈然としない、あるいは、不安になっている状態でしょう。

そこで、そのチリリとしたものを解消したく、事例指導者の門をたたくのです。その際、薄青のなかでキャリコンであったCCが、自分の行った事例を持って、どうしたらよいか指導やアドバイスを受けにわざわざ向かって右側にあるピンクにて事例指導者(いわゆる1級受検者)に会いに足を運んでいるのです。

ここで重要なことは、事例相談者が持参している面談記録や、事例相談者が話す内容は、ほぼ事例相談者フィルターがかかっていることを留意することです。その面談記録や事例相談者が話す内容は、過去に薄青でおこなった面談で相談者が発した言葉であったり態度であったりするかどうか100%の保証はないのです。ちょっと厳しい言葉でいうならば、事例相談者の発する言葉が相談者の意向を反映しているかどうか、確認しなければならないのです。

確認といえどもひとつひとつを詰問するのではありません。事例相談者との間に関係構築をしたうえで、お話を伺いながらアンテナをはって事例指導者(1級受検者)のあたまの中で考えて見立てていかなければならないのです。

この構造を確かに理解したうえで言葉を選び、意図をもって論述試験の問題を読み解いたり、面談を進めていくことが基本のき。一丁目一番地ということです。ここが自然とできないと、まだ機は熟していないのかなと思います。

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