学び直しにかかわるキャリアコンサルティング

学び・学び直しの日常

首相がやらかしたリスキリング

お久しぶりです。キャリコンとびたです。

なんかいつもお久しぶりです的な挨拶ばかりのとびたなのですが、昨年は厚生労働省委託事業の「キャリア形成サポートセンター」というところで常勤で働いていまして、メイン事業であった「試験対策」にまったく手が回りませんでした。

なんだ。久しぶりにブログ掘り起こして書いているのに嘆きかよ!という感じですが、本当に時間の余裕が全くなかった一年でした。(だから1級技能士学科も落ちてしまいました。。。)つまり、自分のプライベートな時間すらなく、試験対策も勉強も、ブログすらまったく手をつけられなかった2022年でした。(あ、でも筑波のキャリプロは修了しました。その話はまた別のタイミングで)

しかし!時は2023年になりまして、自身の置かれている環境ももろもろ変わったので、試験対策は停止し、今年は、自身の勉強とアウトプットにチカラを入れていこうと方向転換を決意し、とにかくアウトプットを、手始めにブログを書いてみるかと舞い戻ってまいりました。

さすがに今回の尻切れトンボはどうかと思うので、今回は細々とでも続けていきたいと思い、試験対策のブログが複数あったものはすべてクローズ、キャリコンに関することは、こちらと、自身の表向きのお仕事ブログに絞って努めてまいります。

続けていきたいという願いをこめて、品川駅で偶然遭遇したドクターイエローの画像をアップ。

さて。もう半年近く前でしょうか。岸田首相がやらかして、みなが一生懸命推進したいと願ってやまない「リスキリング」がぼこぼこに叩かれました。プチ炎上です。首相の発言は「産休中でもリスキリングせよ」的なことでしたが、首相が言うからには、給付金・助成金があるはずなんで、悪いことではないのに、「産休中だって忙しくてギリギリで生きているのに、さらに勉強せよ、とは、育児をなめている」という批判のるつぼになっていました。

たしかに育休中ってヒマではないし、出産・育児という人生の大イベントに向かい合っているわけで、そこにさらなる試練を!とはどういうことと憤慨なさる気持ちはわかるのですが、そこは怒ったら負けという気もするんですよね。

うちのしんだじいちゃんが常々言っていた「勉強であたまに入ったものは泥棒できない」は、極端にも思えるのですが、年齢を重ねるにつれ、その言葉が色あせるどころか、ますます輝いているように思えるとびたでございます。

だからこそ、首相がプチ炎上やらかして、リスキリングや学び・学び直しがチンケに見えたり、人々に軽く受け止められてしまうことが腹立たしいです。

否定的に受け止めない人もいる

そのプチ炎上で怒った当事者の考えはそれはそれで理解もするし、真実であるとは思うのですが、ただ、皆が皆、リスキリングや勉強や資格取得が意味がないとは思っていないんですよね、実際のところ。

とびた自身も「なぜ30年前に気づかなかったのか?」とタイムマシンがあったならと思うくらいさかのぼって勉強したいです。30年前に確かに勉強がブームだったときはありましたが、実を結ばずで、資格に走ればよかったのに、そうじゃないほうにいってしまい、自己投資貧民になりました。でも勉強は裏切らない。それは真実です。

勉強や努力がお仕着せだと嫌かもしれませんが、やってみると、自分自身には必ずよい何かをもたらすんですよ。

それは実は若い世代でしっかりしている人は気づいているんですよ。しみじみ感じます。いわゆるZ世代というのでしょうか。彼らはこれから30年、40年、50年と働いていくことを踏まえて、今、何をしたら、いいの?という想いを「ほんのり」気づいています。「ほんのり」です。もちろんがつがつしている人もいますが、「ほんのり」の人々は、Zの特徴である淡泊な姿勢の奥底にひっそりとそして漠然とした「なんかやらないとなぁ」という想いを持っているパターンが少なくないと体感しています。

Zがそのような在り方の一方その上の年代には「今さら」感や出産育児たけなわで余裕が持ちづらいように見受けられ、余裕がない反動でしょうか、勉強に肯定的になりづらいクラスタがあるのかなとプチ炎上を見ていて感じました。

世代でくくるのは好ましくないとは重々承知の上ですが、傾向は存在します。その世代の差で、異なる世代が何か行動をすることを抑制することはあまり生産的とは言えません。

つまり、みんながみんな、大人が学ぶことに否定的ではないということを認識してほしいです。

学びについての情報を提供できるキャリアコンサルタント

さて、キャリアコンサルタントは相談者の自律的意思決定を支援することは言うまでもないですが、加えて、自律的意思決定に役立つ情報提供ができることもこのような時代には求められています。

若い世代が30年後、40年後を見越して今なにを学んだらよいか。そこに提案ができるキャリアコンサルタントでないと、「なんだか、話は聞いてもらえたけれど、世間話みたいだった。」ということになってしまいます。

修士を持っている若い世代にその先の学びについてアドバイスできるキャリアコンサルタントでないと、「知っていることばかりで、なにも有益ではなかった。」とフィードバックがなされてしまいます。

社会人が学び直しをするとなると、それなりに高度な内容であったり、政府は「IT」を強化したいという願いを持ち「リスキリング」をプッシュしているので、せめてITについては素養がないと、なに一つ提案できないということになってしまいます。

困りますねぇ。どうしましょ?

そう。キャリアコンサルタントも学べばいいんです。

自ら学んで、心も鍛えて、学ぶ職業人としてのキャリアコンサルタントになって、自身の体験をもとに、さらに考えて、どういう過程で学ぶか、どういうことが有益か。知識と経験を身につければいいんですね。そして、自身の体験を相談者には押し付けない謙虚さをもつ。

すると、困らないですよね。

と、とびた自身も考えて、やっぱり勉強がんばろうと思っている今日この頃です。

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