仕事や職業生活に関する強いストレスの原因

データ・用語

はたらくひとの意識は変わってきている

こちらでお伝えした、メンタルヘルス・マネジメント検定公式テキスト5版を購入してよかったと思う点はいくつかあります。第一は内容の充実と参照元のみやすさがあるのですが、衝撃を受けたことがひとつあるんです。それは「はたらくひとの意識が変わってきている」ということです。今までの思い込みで試験に臨んでいたら大変になるということが体感できたというお話をしていきます。

はたらく上でのストレスのもと(ストレッサー)

はたらく上でのストレッサーの最たるもの。過去には「職場の人間関係」でした。職場の人間関係をいかにうまく安定している状態にするか、それが、職業生活を乗り切るコツでありました。

その点は自分自身も、そして、これを目にするあなたも体感するところであると思います。

それは今までの試験でも問われてきたことでした。しかし、それは変わりました。

厚生労働省 平成30年労働安全衛生調査(実態調査)

この調査をみると、人間関係にメンションしている対人関係は第3位に落ち、「仕事の質・量」「仕事の失敗、責任の発生等」が第1位、第2位を占めています。直接的に仕事にからむことに不安、悩み、ストレスを感じるようになっているのです。

そして、第3位にある対人関係にはセクハラ・パワハラの意味合いが含まれており、この2点は労働安全衛生においても大きな問題となっている事柄。つまり、過去に言われていた、職場の誰それとうまく協働できるかどうかの意味合いであった人間関係は薄くなってきているということです。

会社は仕事をしに行くところ

過去には、会社がひとにとってのアイデンティティそのものであった時代もありました。つい最近までそうであったと思います。しかし、もはや、そうではないようです。会社は仕事をしに行くところになってきています。仕事をすることによって得られる対価で生活をしますから、仕事と生活は切っても切れない関係にはありますが、過去ほど、家族のような関係を職場に求めるひとも求めることも、きっと今はずれた考えになっているのでしょう。

職場を一歩でたらもう他人。会社は仕事をしに行くところ。それ以上でもそれ以下でもない。そんな考えを年長者も持たないと、若い世代とは折り合えないように感じます。

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